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┏━━概要開始━━━━━━
17歳の誕生日。人付き合いの苦手な「時枝未春(あなた)」は、突然部屋に現れたクロガミと名乗る和装の少年に殺されかけた。さらに黒い紙人形(影法師)に襲われ、絶対絶命に陥った時、2人の青年に助けられた。赤をまとうアカガミ、青をまとうアオガミは、影法師をあなたの髪を使って封印した。イロガミ世界に唯一干渉できる者である息吹の主(いぶきのぬし)となったあなたは、否応なく影法師との戦いに巻き込まれていく。
┗━━概要おわり━━━━━
【設定】
┏━━メインキャラ━━━━
[名前]
アカガミ
[性別]
男性
[年齢]
21(見目)
[誕生日]
8月10日
[血液型]
O型
[体サイズ・体格]
T 185・筋肉質で引き締まった体つき
[髪型]
深紅・頭上はツンツン、後ろ髪だけ長い。
[顔つき](涼しげな顔、たれ目、童顔、瞳の色指定など)
浅黒い肌・深紅の瞳・眼力のありそうな力強い目(若干つり目)
いつも不機嫌な顔か偉そうな表情。
[服装・アクセサリー]
山伏風和装。
肌の露出多め。
帯や紐系の飾り多め。
赤と白メインでポイントカラーは使用OK。
髪への飾り無し。
和柄の使用はOK。使用しなくても可。
[性格]
強引で素直になれない性格。カッとなりやすく言動が暴力的。態度が大きい。
優しくするのは苦手。
[職業]
赤イロガミ・人(息吹の主)の守護
[ユーザーとの関係]
{mei}の家に受け継がれていた手漉き色紙から生まれたイロガミ。
アオガミと共に、{mei}を影法師から守るために現れた。主に攻撃を担当。
[趣味・嗜好]
昼寝(特に神社の石段が好き)
赤い物(つい集めたり、選んでしまう)
[特技]
力技(自分では特技と思っているが、箸を折るなど力加減ができず案外不器用)
[苦手]
雨(元が紙なのでイロガミは全員苦手)
暗闇(過去に暗い倉に閉じこめられていた経験あり)
[生い立ち、家族構成]
攻撃力が高く、息吹の主の守護を役目とする赤イロガミ。
能力に目覚める可能性のあった{mei}の守護担当となる。
依り代は{mei}の持つ赤色紙。
[口調・セリフサンプル]
べらんめぇ口調・ツンデレ
「仕方ねぇな、お前は封紙具(ふうしぐ)を持ってんだろ、ここに」
「うっせぇ! つべこべ言わずに息吹(いぶき)を使え! 俺らはお前が使わねぇと力が出せねぇんだ」
「お前には関係ねぇ……。これは俺の問題だ」
[攻撃方法]
短冊状の赤色紙を投げて、影法師(人を乗っ取る邪)を切り刻んだり、磔(はりつけ)にする。
影法師は{mei}の使う息吹(無数の紙吹雪を吹きつける)での攻撃でしか、完全に封印できない。
切り刻まれた影法師は時間が経つと復活。
[使用可能な結界]
《紙線・しせん》……範囲大・効果中・イロガミ以外への効果有り。
《渦囲・かい》 ……範囲極小・効果高・すべての者効果有り。
┣━━ユーザーキャラ━━━━
[デフォルト名]
時枝未春(ときえだ・みはる)
[性別]
女性
[年齢]
17歳
[体サイズ・体格]
T 162 /B 82 /W 58 /H 85
細身
[髪型]
薄い茶色(トーンは明るくない)
長いストレートロング(日本人形的な直毛)。前髪も髪裾もまっすぐ。
いつもはサイドを多めに一房づつ残して、後ろで結んでいる。
髪形は結んでいるか、下ろしているかのどっちかのみ。(息吹使用時は下ろしている)
[顔つき]
普通肌(クロガミ・アオガミの方が白い印象)
薄茶色の瞳。
日頃は活力のない表情や苦悶の表情をしているが、理不尽な思いをすると、頑固さが分かる、真っ直ぐ見据える強い目をする。
童顔というよりも、凛々しい感じ(イメージとしては巫女)。
[服装・アクセサリー]
結んだ髪には、かんざし風の髪留めを使用。
服装デザインはその都度お任せ。
制服(水色系セーラー)・私服は前あきブラウス・薄手ワンピースとサンダルなど露出は多め。
Tシャツやカットソーなどよりも、襟やボタンのあるカチッとしたデザインを好む。
カラーは白・水色・黄色・若草色などイロガミと被らない色の薄めカラーのみ使用OK。
[性格]
素直になれない性格で、うまく気持ちを言葉にできない。
眼光が鋭いため、睨んでいると思われがち。
高校に入ってからの友達はいない。
弟以外の子供は大好き。
[職業]
進学校の2年。
17歳の誕生日に息吹の主(いぶきのぬし)として、イロガミ世界に関与する力に目覚めた。
[メインキャラとの関係]
現れる影法師をアカガミとアオガミと共に封じている。
イロガミの存在に困惑気味。
[趣味・嗜好]
折り紙。作った作品を通っていた保育園にプレゼントしている。
部屋の掃除(キレイだと落ち着く)・図書館
[特技]
折り紙・勉強(これさえしておけば、親に干渉されないので)
[苦手]
騒がしい場所・テレビ・同世代の女の子・なんでもない雑談
[生い立ち、家族構成]
両親・小学生の弟2人。
常に姉・優等生であろうとし、疲れてしまってい、最近はよく母とケンカしている。
高位霊能力者の家系に生まれたが、何代も前からそのことは忘れられている。
本人にも自覚はなかった。
[封印方法]
影法師は息吹の主の使う「息吹」でしか封印できない。
イロガミが動きを止めた影法師に向かって、紙吹雪を吹きかけて封じる。
紙吹雪は自分の髪に、イロガミが口づけすることで作られる。使用すると髪は少し短くなる。
┣━━サブキャラ━━━━
[名前]
アオガミ
[性別]
男性
[年齢]
19(見目)
[誕生日]
10月1日
[血液型]
AB型
[体サイズ・体格]
T 180 細身
[髪型]
露草色・サイド分けのストレート(揃い過ぎない)
前髪の長いおかっぱに近いが、襟足は前方に激しく斜め。
片側の髪の分量が多いが、片目に掛かりそうで掛からない。
髪質は柔らかい。
[顔つき]
色白肌(青白くはなく薄桃に近い)・露草色の瞳・目は普通サイズ
女形を思わせるほど整った顔をしている。
いつも柔和な笑顔を浮かべているが、目は寂しげな印象。
[服装・アクセサリー]
平安調和装。
服への飾り紐、髪への飾り物あり。(基本少なめ)
肌の露出少なめ。
青と黒メインでポイントカラー使用NG。
和柄の使用はOK。使用しなくても可。(多用はNG)
[性格]
柔和で人当たりがよく、キザなこともさらりと言える。
人をからかうような態度を取ることも。
[職業]
青イロガミ・人(息吹の主)の守護
[ユーザーとの関係]
{mei}の家に受け継がれていた手漉き色紙から生まれたイロガミ。
危機に際し、アカガミと共に現れ{mei}を守る。主に防御を担当。
[趣味・嗜好]
人の観察・空を眺める(同じ青なので安心するらしい)
[苦手]
雨(元々紙のためイロガミは全員苦手)
[生い立ち、家族構成]
防御力が高く、息吹の主の守護を役目とする青イロガミ。
最近になって{mei}の守護担当となる。
依り代は青色紙。
[口調・セリフサンプル]
爽やか青年風・皮肉屋
「キミは僕の大切な『息吹の主』だから。僕がしっかり守るよ」
「ごめん。また影法師が現れたら、僕らが助けに来るから」
「本気で言ってる? だとしたらアカガミには任せられない」
[攻撃方法]
青色紙で折り鶴を折り、それをいくつも影法師(人を乗っ取る邪)に向かって飛ばし、影法師を霧散させたり、固定する。
(折る時も折った後も折り鶴は宙に浮いている状態・手で触れない)
影法師は{mei}の使う息吹(無数の紙吹雪を吹きつける)での攻撃でしか、完全に封印できない。
霧散させた影法師は時間が経つと復活する。
[使用可能な結界]
《紙線・しせん》……範囲大・効果中・イロガミ以外への効果有り。
《渦囲・かい》 ……範囲極小・効果高・すべての者効果有り。
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[名前]
クロガミ
[性別]
男性
[年齢]
16(見目)
[誕生日]
12月31日
[血液型]
B型
[体サイズ・体格]
T 165 痩身
[髪型]
漆黒(カラスの濡れ羽根光沢)
シャギーの入った襟足の揃っていない髪型。
前髪や横髪が長め・一見ビジュアルバンド風。
[顔つき]
青白い肌・漆黒の瞳・左目に眼帯(黒と銀・和風)
三白眼とまではいかないが、切れ長の鋭利な目。
紅くて薄い大きめの唇
いつもすべてを見透かしているような偉そうな薄笑いを浮かべている。
[服装・アクセサリー]
アサシン風和装。
金属系の飾り物多め。
肌の露出は少なめ。
黒と白がメインでポイントカラーは使用OK。
髪の飾り物は有り無しどちらでも可。
和柄の使用はOK。使用しなくても可。
[性格]
高見の見物を好む傍観者。自己利益と面白さを追求する。
{mei}に関してのみ強い殺意を露わにする。
愛情や優しさを疎ましく思う。自分の心を乱されることを嫌う。
[職業]
イロガミ世界の混沌を司る黒イロガミだったが、その力を利用し暗躍し始めた。
[ユーザーとの関係]
{mei}に強い殺意と利用価値を見いだして、能力が目覚めるのを待っていた。
能力開花後は、{mei}をチヒメと呼び、事あるごとに狙う。
[趣味・嗜好]
諍いなどの高見の見物
[苦手]
雨(元々が紙のためイロガミは全員苦手)・明るい日差し
[口調・セリフサンプル]
辛辣で軽薄な口調
「助けを呼ぶつもりなら、ムダ。あんたにしか聞こえない。あんたにしか見えない。オレ様はクロガミ。好きに呼べよ、チヒメ」
「息、できないよね? このまま殺しちゃおうか?」
「黙れよ。頭が腐る。心配とかうるさいよ……、面白すぎて笑い狂うっての」
[使用可能な結界]
《檻・おり》 ……範囲中・効果高・すべての者へ効果有り。
《紙線・しせん》……範囲大・効果中・イロガミ以外への効果有り。
《渦囲・かい》 ……範囲極小・効果高・すべての者効果有り。
┣━━舞台設定・世界設定━━━━
<人世界>
●舞台●
・現代の中都市。
・{mei}の自宅そばには、小高い丘の上の神社や河原などがある。
・高校へは徒歩とバスを利用している。
●息吹の主●
・高位霊能力者。霊が見えるという直接的な力でない場合もある。
・先天的にイロガミが見え、触れられる。影法師の封印の力を持つ。
・イロガミの使う紙に影法師を封印する力を与える。(封印の力⇒息吹)
・イロガミを介さない場合は、影法師を封じることはもちろん攻撃・拘束することもできない。
・ユーザーの家系は代々高位霊能力者が生まれる。近年ではユーザーのみ資質を受け継いでいる。
<イロガミ世界>
●様子●
・人世界と連動しており、人世界の崩壊はイロガミ世界の崩壊を意味する。
・イロガミの世界は虚空に浮かんだ平屋建築と、建物同士をつなぐ踏み紙(踏み石のようなもの)で構成された世界。
・虚空は常に霧や雲がかかり、遠くを見通せない。
・何もない虚空を混沌と言い、黒イロガミの統制範囲。
●イロガミの特性●
・手漉きの色紙に元々存在。
・人の手によって生まれた存在であるため、常に人を狙っている影法師から、人を守るのが運命。
・赤、青、黒、白の4色のみ。
・各色のどれかに属して生まれる。
・赤青は担当する人を守る目的で、人世界への出入りが可能。
・白はイロガミを統制し、人、人世界への干渉ができず、影法師を滅する能力なし。
・黒も一部の例外を除き、人、人世界への干渉はできないが、影法師を御する力を持つ。
●影法師●
・負の感情に近づきすぎたイロガミの成れの果て。負の感情の塊。ある程度の知性は残っている。
・人の形をしているが、目鼻・指や足はない。
・ペラペラな黒い薄紙のような形状。
・大きさは大小あり、負の感情の強さによって違う。
・負の感情を取り込むことで、大きくなる。
┗━━設定おわり━━━━━
【プロローグ】
┏━━プロローグ開始━━━━━━
【0―1】色彩の来訪 (小説形式)
背後に気配を感じた。
きっと母だ。{mei}は振り向かず、わざと参考書をめくって見せた。
気配が去っていく。
「確認しただけ……か。やっぱり忘れてる」
一瞬期待した自分が情けない。
今日は{mei}の17歳の誕生日。しかし、ケーキを買ってと言い出せなかった。
「そうよね」
{mei}は棚から桐箱を取り出した。弟の落書きで真っ黒になってしまったが、中身は大丈夫だ。中身は古い手漉きの色紙だった。
「真っ黒……」
よくは知らないが、{sei}家は旧家らしい。
色紙も桐箱も先祖縁のもの。昔は宝物だったのかもしれない。
{mei}は優しく桐箱を撫でると、そっと戸棚に戻した。
再び机に向かおうと、イスを引いた。
金属の軋む音と一緒に、真後ろで誰かの気配を感じた。
「お母さん! 入る時はノックしてって――」
後ろを振り返ったが、母ではなかった。
誰もいなかった。暗がりがあるだけ。
「気のせいよね……。まさか幽霊じゃあるまいし」
「{sei}{mei}」
耳に小さな囁き。男の声。
吐息が掛かる。
「やっ! だ、誰?!」
{mei}は思わず手で耳をおおった。
「最後の望みを言えよ」※にらむ
振り向くと、見知らぬ少年が立っていた。
{mei}は飛び退った。勢いでイスが大きな音を立てて倒れた。
「ど、どこから入ったのよっ! ゆ、幽霊……なの?」
「くっくはははっ!」
少年は嘲ら笑った。
-------------------------
【0―2】色彩の来訪 (会話形式)
(クロガミ)
「ほんと、人間ってバカ。考えること単純すぎ」
少年の手が手首を強くつかんだ。
({mei})
「いやっ! 離してっ! おか――」
(クロガミ)
「助けを呼ぶつもりなら、ムダ」
(クロガミ)
「あんたにしか聞こえない。あんたにしか見えない。オレ様はクロガミ。好きに呼べよ、チヒメ」
({mei})
「出て行って。私はチヒメなんて名前じゃないわっ」
クロガミと名乗った少年は、何かに気づいたように天井を振り仰いだ。
(クロガミ)
「チッ、あいつらもう勘づいたんだ」
(クロガミ)
「ま、間抜けよりはマシか……くく。邪魔はさせないけどね」
{mei}は必死に腕を振り回した。
だが、外れない。
({mei})
「人違いよ。私はチヒメじゃないし、あんたなんて知らない。早くここから、出て行って!」
(クロガミ)
「へぇ、強気だね」
青白い顔が接近してくる。
背中には机。左右にも逃げ場がなかった。
({mei})
「来ないでっ!」
(クロガミ)
「逃げれば? でも、逃げたらオレがあんたを殺すけどね」
恐怖で身動きが取れなくなった。
歯の根が合わなくなっていく。
({mei})
「さ、さっきも言ってたけど、殺すってどういうこと? 私、何もしてな――」
(クロガミ)
「関係ないね」
心が凍るような目だった。
さっきとは違う、心臓を刺し貫くような目。
本気だ。
全身から冷や汗が噴き出す。
({mei})
「あっ」
クロガミのもう一方の手が、{mei}の喉元を締めつけた。
({mei})
「かはっ! や……め……」
(クロガミ)
「息、できないよね? このまま殺しちゃおうか?」
視界が霞んでいく。
(クロガミ)
「くく、この程度で死にかけ? 脆すぎ」
(クロガミ)
「やめた。あんたを簡単には殺さない。今日は挨拶だけにしてやる。あんたの心も身体も全部、残酷な方法で痛めつけてやるよ」※真顔
{mei}の首から腕が外された。
必死で呼吸する。
その瞬間、頬に濡れた舌の感触が駆け上がった。
({mei})
「はっ、はぁっはぁ……あんた、何したのよ!」
(クロガミ)
「挨拶って言ったじゃん」
({mei})
「で……、出て行って!」
(クロガミ)
「じゃ、チヒメ」
({mei})
「きゃあっ!」
突如発生した黒い風が部屋中に吹き荒れた。
({mei})
「き、消えた……。なんだったの……いったい」
-------------------------
【0―3】色彩の来訪 (小説形式)
今のは夢だったんだろうか?
突然、部屋中の本がバサバサと落ち始めた。
「……な、何、これ……」
どんどん落ちくる本のすき間から、異形の影が抜け出てくるのが見えた。
声が出ない。
黒い影は生き物のように床や壁をはって立ち上がる。
大小様々な薄っぺらな人の形をした紙だ。
{mei}はつかんだノートを必死で振り回した。
「いやっ! 来ないでっ! 誰かっ!」
階下で笑う弟の声、階段を上がってくる足音。
けれど、誰もやって来ない。
『あんたにしか聞こえない。あんたにしか見えない』
「やめてっ! 来ないでっっ!」
絶望的な気持ちが体中を支配していく。
影は数を増し、あっという間に囲まれてしまった。
「も……もう、ダメ……」
そう思った時、影の上に赤と青色をした何かが降り注いだ。
小さな紙の雪――。ふいに降り始めた2色の紙吹雪は、別々に風の渦を作っていく。
影たちが、怯えるように一斉に壁に張りついた。
「{mei}。今だ。影法師を封じろ」
「大丈夫、僕らがついてるから」
「誰なの?!」
{mei}の声と共に、渦の中から青年が2人現れた。
クロガミと同じ容貌に、体中を悪寒が走った。
「ヤダ、来ないでっ!」
「何言ってんだ? {mei}? 俺は――」
赤い髪の青年が{mei}の間近に迫った。反射的に後ずさった。
「あんたなんて知らない。寄らないでっ! もう止めて」
「お前……」
「な、何よっ」
「……くそっ」
「お前の封紙具(ふうしぐ)使わせてもらうからなっ!」
浅黒い腕がすばやく{mei}の長い髪を一房持ち上げた。
唇が髪に触れる――。
「あっ!!」
髪が毛先から、無数の紙吹雪へと変わっていく。
反射的に受け止めようと手を広げた。
その中で、紙吹雪は渦を巻くように舞い踊り始めた。
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【0―4】色彩の来訪 (会話形式)
(アオガミ)
「僕がしようと思ったのに……。せっかちだなぁ」
(アオガミ)
「{mei}ちゃん、それを影法師に向かって舞わせて」
({mei})
「これを投げたらどうかなるの?!」
(アカガミ)
「うっせぇ! つべこべ言わずに息吹(いぶき)を使え! 俺らはお前が使わねぇと力が出せねぇんだ」
(アオガミ)
「何をイラ立ってるんだよ? アカガミ。そんな怖い言い方したら、{mei}ちゃんがびっくりするよ」
(アカガミ)
「アオガミ、貴様は黙ってろ! これから何度だって、こんな目に遭うんだ。今から仕込んどかねぇと、危険なのはコイツなんだぞっ!」
(アオガミ)
「わかった、わかった。そういきり立たないでよ。{mei}ちゃん、その紙吹雪に息を吹きかけてくれる?」
{mei}は一瞬渋ったが、強い視線に負けた。
({mei})
「するわ……こ、こう?」
手の平で回っている赤い紙吹雪に、ゆっくり息を吹きかけた。
(アカガミ)
「そうじゃねぇっ! 思い切りだ!」
{mei}は思わず身を縮めた。
(アオガミ)
「また怒る。いい加減にしたら? 集中できないよ」
(アカガミ)
「集中もくそもあるか、影法師が動き出すだろがっ!」
(アオガミ)
「はいはい、分かってるよ。でも、彼女は初めてなんだよ。こういう場合は慎重にしないと……」
(アカガミ)
「落ち着き払ってる場合じゃねぇっ。だいたいお前はいつも――」
({mei})
「わかった、思い切りすればいいんでしょ」
正解なんて分からない。
{mei}は紙吹雪に強く長く息を吹きかけた。
紙吹雪が一列に飛んで、勢いよく次々と影法師に突き刺さっていく。
壁にはりついた影法師は、一度激しく振動し、すべて細かくちぎれ弾けた。
({mei})
「……消えた」
(アカガミ)
「これくらいで、腰抜かしてんな」
(アオガミ)
「つかまって、{mei}ちゃん」
恐る恐るその手を握って、立ち上がった。
({mei})
「説明……、説明して! 何がどうなってるの?!」
(アカガミ)
「説明なら後でしてやる。そろそろ結界が消える。俺らは消えねぇと」
(アオガミ)
「{mei}ちゃん、ごめん。また影法師が現れたら、僕らが助けに来るから」
({mei})
「ちょっ、ちょっと待って――」
2人は瞬く間に、風に包まれて消えてしまった。
({mei})
「……本くらい片づけて行って欲しかった」
床面いっぱいに散乱した本。1人で片づけるしかない。
{mei}は大きなため息をついた。
誰かに話しても、信じてもらえるとは思えなかった。
{mei}はのど元に手を当てた。
({mei})
「クロガミ……私を殺そうとしてた」
窒息感と舌の感触が蘇った。
窓の外。
闇の中で紅い唇が笑っている。
否応なく、混沌とした日々が始まろうとしていた――。
┗━━プロローグおわり━━━━━