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≪恋愛シミュレーション 一次審査応募フォーマット≫
このファイルに直接記入し保存した後、マイページ>提出>個別シナリオから提出してください。
【概要】
100文字以内。簡潔な表現で記入してください。簡潔に表現できない場合は設定やストーリーの流れに無理があったり複雑過ぎるなど問題を抱えている場合が多いです。見直してみましょう。
┏━━概要開始━━━━━━
ブログサイトで見つけた気になる「ちぃ」という女性。
彼女はどうやらバイト先の近藤さんな気がする。
現実での会話とブログのコメント両方を駆使しながら
主人公は、ちぃこと近藤千佳との恋愛成就を目指す。
┗━━概要おわり━━━━━
【設定】
┏━━メインキャラ━━━━
[名前] ちぃ(近藤 千佳)
[性別] 女性
[年齢] 十代後半から二十代
[体サイズ・体格] やや長身でスレンダー
[髪型] 黒のセミロング
[顔つき] きりっとした目つき(目が悪く、物をにらんでしまう)。
[性格] 少しキツイ。しかし天然
[職業] フリーター(花屋)
[ユーザーキャラとの関係] ブログであこがれた相手でもあり、バイトの先輩でもある
[口調・セリフサンプル] 主人公が初めてできたバイトの後輩の為、先輩ぶろうとする癖がいまだに抜けない。
さばさばしている。
「なかなか様になってきたじゃない」
「なるほどね、ああいう娘がタイプなんだ」
[その他]
ブログではロリ系の甘いスタイルで売っている。
プロフィール写真はふわふわの栗毛の少女の後ろ姿。
あまあまな乙女ポエム日記を書きまくっている。
時々妙にシビアになるのが特徴的。
┣━━ユーザーキャラ━━━━
とくに設定のない項目は空欄で
[名前]
[性別] 男性
[年齢]
[誕生日]
[体格]
[髪型]
[顔つき]
[性格]
[職業] フリーター(花屋)
[メインキャラとの関係] バイトの後輩
[口調・セリフサンプル]
[その他]
┣━━サブキャラ━━━━
とくに設定のない項目は空欄で。複数いる場合はコピーして追加
[名前]
[性別]
[年齢]
[誕生日]
[体格]
[髪型]
[顔つき]
[性格]
[職業]
[他キャラとの関係]
[口調・セリフサンプル]
[その他]
┣━━舞台設定・世界設定━━━━
現代。
┗━━設定おわり━━━━━
【プロローグ】
1000文字~3000文字程度。キャラ設定や概要を読まなくても容易に理解できる内容で書いてください。プロローグの出来不出来が審査結果に最も反映されます。
┏━━プロローグ開始━━━━━━
「お先失礼します!」
やや高めのテンションで挨拶する僕を、近藤さんはいつも通り軽くにらんだ。
決して怒っているわけではない、目が悪いのだ。
「最近早番の時テンション高いわね。何、彼女でも出来た?」
そんなに年も変わらないのに、お姉さんぶって近藤さんは言う。僕がバイトの後輩だからだ。とはいっても、ほんの三カ月しか変わらない。けれど、出会ってからずっとこの調子で、一年経った今でもこのままだ。僕も別にいやではないので、何も言わないまま、こうなっている。
「か、彼女って!!」
そう否定した瞬間にお客さんがやってきた。駅前の花屋は意外に忙しいのだ。近藤さんは目線で僕に挨拶すると、黒い髪をなびかせてお客さんに駆け寄った。
僕はなんとなく宙ぶらりんの気分を抱えながら、軽く頭を下げて店を出る。
「彼女…かぁ。」
駅前の駐輪場に止めた自転車の鍵を外しながら思わずつぶやく。そうだったらどんなに良いだろう。確かに僕は恋をしていた。姿も見たこともない女性に。本当に女性かもわからない女性に。
僕の意中の女性の名前は「ちぃ」さん。いわゆるハンドルネームだ。そう、僕はネットで見つけたブログの主に恋をしてしまったのだ。「ちぃ」さんのブログは決まって僕が早番の日の朝に更新された。僕はそれになんとなくの運命を感じてしまっている。ばかげたことだと思う。フリーターのリズムが合わさったり、間逆になったりなど、よくあることだ。それでも僕はこの「ちぃ」さんに夢中だった。
携帯からでもブログを覗く事は出来た。でも、僕は敢てそれをしない。楽しみは最後まで取っておくのが僕の…というか、男の鉄則だと思っているから。
ほぼノーブレーキで家を目指す。冷たいぐらいの風が心地よい。なんとなく、待っている人が居るような思いになっていた。
玄関をあけるとすぐに自室に向かう。カバンをベッドに放り投げて、ディスプレイの電源を入れた。僕のホームページは「ちぃ」さんのブログページになっている。検索サイトより、僕にとっては利用頻度が高いのだ。
思っていた通り。「ちぃ」さんのブログは更新されている。見るからに目に甘い桃色のページを僕は食い入るように見つめた。
**********************
ちぃのふわふわブログ
おはよう。
…なんて書いてみるけど、一体誰がこのページをみてるのかな?
ちぃは、時々自分が世界に独りぼっちなんじゃないかって思う事があるの。
もちろん、そんなことはないってわかってるけど、でも、時々思ってしまうの。
そんな時は大好きなお花さんを見つめることにしてる。
お花さんを見てると、ちぃは生きてるって感じることが出来るから。
お花さんはお話が出来ないけれど、綺麗な空気でちぃを包んでくれるのよ。
怖いことやつらい事、淋しいことから、ちぃを守ってくれるの。
ちぃはポインセチアが大好き。
ポインセチアはちぃの誕生花なの。
花言葉は聖なる願い。
ちぃはずっと待っているのかもしれない。
誰かがちぃは一人じゃないんだよって言ってくれる日を。
早くガス代振り込まなくちゃ。
************************
一気に読んで、ふぅ、と息を吐く。
まるで僕宛てに送られた手紙を読むように、その思いを呼吸する。
静かに目を閉じ、改めて文字を愛でるように眺めた。
次々に喜びが胸にあふれてくる。
「ちぃ」さんは花が好きだ。
僕は花屋でバイトしている。もしかしたら、もしかしたら「ちぃ」さんと出会う確率もあるかもしれない。
それに今日は「ちぃ」さんの誕生日を知ることが出来た。ポインセチアは12月の誕生花だ。「ちぃ」さんの誕生日は12月。少しだけまた、彼女に近付けた気がした。
「ちぃ」さんはポエムみたいな日記を書く。現実を生きているのか、わからなくなるほど。でも、時々顔を出す、なんとも言えないくらい素の文章。
「早くガス代振り込まなくちゃ。」
僕は思わず音読した。自然と笑いがこみあげてくる。
世界のどこかで、誰かを待っている「ちぃ」さん。
その誰かになりたいと、僕は思っているのだ。
けれど、コメントを残す勇気が、今の僕にはない。
胸いっぱいの複雑な想いを抱えたまま、僕はベッドにダイブした。
放り投げていたカバンを引きよせ、ケータイを取り出す。
引かれると思うけど、僕は「ちぃ」さんのプロフィール画像を全て保存しているのだ。画像フォルダから、一番のお気に入りを呼びだし、画面いっぱいに表示する。
見なれた栗毛の後ろ姿。リンと伸びた背中。フリル一杯のピンクのエプロンドレスが目に優しい。抱かれた熊のぬいぐるみと目が合うと、甘酸っぱい気持ちで一杯になる。
「ちぃ」さんの夢が見れたらいいな…。
僕は眠りに落ちた。
母の声で目が覚める。ケータイを見ると五時間ほど経過していた。
我ながら寝過ぎだ。
あいにく、「ちぃ」さんの夢は見れなかった。…なんだか、変なものに追いかけられる夢を見た気がする。
寝ぼけ眼で、ディスプレイの電源を落としに向かう。マウスをスライドさせ、念のために更新ボタンをクリックした。
ブログは更新されていなかった。
が、プロフィール写真が更新されていることに気づく。
いつも通りのふわふわの栗毛の後ろ姿。
肩越しに覗くまっ赤なポインセチア。
僕はまた胸いっぱいの甘い気持におぼれながら、その画像をケータイに送る手はずを整えた。
翌日。新しい画像を待ち受けにして、僕はバイトに向かう。
今日は僕が遅番だから、「ちぃ」さんのブログの更新はないだろう。
けれど、今日からポインセチアを求めるお客さんは全て、僕の恋人候補だ。
それだけでわくわくする。
いつも通り駅前の駐輪場に自転車を止め、店に向かった。
もう一度気合いを入れるため、ケータイの待ち受けを見る。
自然と上がる口角。その思いのまま挨拶をしようとした僕の目の前に、待ち受けと同じ光景が広がった。
いや、正確には全然違うのだが、早くも見なれてしまった待ち受け画像の輪郭を僕は見間違えるはずもなかった。
もっと見なれた制服の肩越しに覗くポインセチア。透かし絵を覗くように浮き上がったその後ろ姿。
「ポインセチア…」
僕は思わず、そんな声を上げていた。
視線を痛いほどに受けている背中が振り返る。
「え?そうよ、ポインセチアよ?…それより挨拶は?」
近藤さんがいつもと同じように、僕を軽くにらむ。今は怒っているのかもしれない。
「お、おはようございます。近藤さん…」
「おはよう」
動揺を隠せない僕をいぶかしむように近藤さんは見つめている。
偶然だろうか。同じような体格の人なんて沢山いるだろう。でも…。
「あ、やだ、もうこんな時間!早く着替えて!」
近藤さんは慌てて僕をバックヤードに押し込む。
僕はよろよろと自分のロッカーに向かった。
僕の隣は近藤さんのロッカーだ。そこには
近藤 千佳
の文字。千佳。ちか…ちぃ?
近藤さんの急かすような声が扉の向こうから聞こえてくる。
「お昼休みにガス代振り込まなくちゃいけないの!」
僕の予感は確信に変わった。
┗━━プロローグおわり━━━━━