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≪恋愛シミュレーション 一次審査応募フォーマット≫
このファイルに直接記入し保存した後、マイページ>提出>個別シナリオから提出してください。

【概要】
100文字以内。簡潔な表現で記入してください。簡潔に表現できない場合は設定やストーリーの流れに無理があったり複雑過ぎるなど問題を抱えている場合が多いです。見直してみましょう。

┏━━概要開始━━━━━━
蓮村漣は、千年続く流行病の唯一の生存者。その後遺症として血を好み、同時に恐れている。
ある日、背筋が凍り付くような美貌を湛えた郡山冰が転入してくる。
彼女こそ、漣を襲った流行病の元凶、『吸血神』だった。
┗━━概要おわり━━━━━



【設定】

┏━━メインキャラ━━━━
[名前]
蓮村漣(はすむられん)
[性別]

[年齢]
十七歳
[体サイズ・体格]
172cm・58kg
[髪型]
黒の短髪
[顔つき]
目つきが鋭く、肌が白い。
[性格]
血を好み、同時に極度に恐れている。そのため極力他者との関わりを避け、斜に構えた厭世的な態度をとる。
[職業]
高校二年生
[ユーザーキャラとの関係]
クラスメイト
[口調・セリフサンプル]
「お生憎だな、人を疑うのには慣れっこなんだよ」
[その他]
血液嗜好症(ヘマトフィリア)持ちの患者として精神科医である銀流(ぎんりゅう)のところで生活している。。



┣━━ユーザーキャラ━━━━
とくに設定のない項目は空欄で
[名前]
郡山冰(こおりやまこおり)
[性別]

[年齢]
およそ千二百歳
[誕生日]
不明
[体格]
全体的に小さい。
[髪型]
ロングヘアー。
[顔つき]
背筋が凍り付くような美貌。特に眼光が鋭い。
[性格]
高圧的、威圧的、冷血。一人称は『わし』。
[職業]
(現在は)高校二年生
[メインキャラとの関係]
クラスメイト
[口調・セリフサンプル]
「痴れ者が。誰がわしの視界に入って良いと言った?」
[その他]
赫死病(かくしびょう)の唯一の生存者である漣に“眷属”として従僕を命じるが断られ、自身を殺させようと漣に師事させる。


┣━━サブキャラ━━━━
とくに設定のない項目は空欄で。複数いる場合はコピーして追加
[名前]
三津浦洙里(みつうらしゅり)
[性別]

[年齢]
十六歳
[誕生日]

[体格]
スレンダーな体形で、やや背が低い。
[髪型]
赤みがかった茶髪のボブカット。
[顔つき]
年齢の割に子供っぽさが残っている。
[性格]
甘えん坊なツンデレ。
[職業]
高校一年生。
[他キャラとの関係]
漣=同居人
冰=漣のクラスメイト
銀流=父親
[口調・セリフサンプル]
「にいさんはずるいよ。そうやってすぐに私の名前のせいにする」
[その他]
同居人である漣のことを、血の繋がりもないのに『にいさん』と呼ぶ。


┣━━サブキャラ━━━━
とくに設定のない項目は空欄で。複数いる場合はコピーして追加
[名前]
古泉亜里沙(こいずみありさ)
[性別]

[年齢]
十七歳
[誕生日]

[体格]

[髪型]

[顔つき]
垂れ目がちで、笑顔を絶やさない。
[性格]
母性的で、クラスでも浮いた存在の漣にも積極的に話しかける。それでも芯はしっかりしている。
[職業]
高校二年生・クラス委員長
[他キャラとの関係]
漣=クラスメイト
冰=転入生
[口調・セリフサンプル]
「大丈夫よ。私は誰のものにもなるつもりはないから」
[その他]
漣のクラスの委員長を務めている。


┣━━サブキャラ━━━━
とくに設定のない項目は空欄で。複数いる場合はコピーして追加
[名前]
三津浦銀流(みつうらぎんりゅう)
[性別]

[年齢]
三十八歳
[誕生日]

[体格]
長身でスマート。
[髪型]

[顔つき]
切れ目がちで、眼鏡をかけている。
[性格]
人の内面を見抜く天賦の才があり、漣の心を見透かしたような言動をとるが、常に漣の味方でいる。
[職業]
精神科医
[他キャラとの関係]
漣=同居人・患者
洙里=一人娘
[口調・セリフサンプル]
「心配するな。私はいつだってお前以上にお前を見てきた」
[その他]



┣━━舞台設定・世界設定━━━━
千年近く前からの流行病、赫死病(かくしびょう)。感染した者は体温が三十度以下まで下がり、それから二十四時間以内に全身の毛穴から血が噴き出す。
感染力は極めて高く、原因も不明。致死率百%の天災として千年間流行り続けてきた病気が、十年前に汐潮島(きよしおとう)で猛威を振るった。だがしかし、何故か蓮村漣(はすむられん)という当時七歳の少年だけは一命を取り留めた。
漣はその後遺症としてか、血液嗜好症(ヘマトフィリア)患者になった。漣の父親の旧友であるという三津浦銀流(みつうらぎんりゅう)に引き取られ、十年が経過した。
漣が高校二年のある日。転入生として郡山冰(こおりやま)という、背筋も凍り付くような美貌を湛えた少女がやってくる。
彼女の血は普通の人間にとって猛毒であり、原因不明だった赫死病の元凶だった。
千年を生きる冰は、吸血鬼の中の吸血鬼『吸血神』だったのだ。



┗━━設定おわり━━━━━


【プロローグ】
1000文字~3000文字程度。キャラ設定や概要を読まなくても容易に理解できる内容で書いてください。プロローグの出来不出来が審査結果に最も反映されます。

┏━━プロローグ開始━━━━━━
   *
 ────赤く染まるユメを見る。

   *
「わしの眷属になれ」
 立入禁止の屋上で。
 俺は郡山冰(こおりやまこおり)にそう宣言された。

   *
 ……俺が見る夢は、いつだって決まっている。
 まだ汐潮島(きよしおとう)で暮らしていた時に唐突に襲ってきた、悪夢と呼ぶにも生ぬるい地獄。
 脳髄に焼きついた“赤”。
 まるで俺の全身を染め上げようとするかのように、“赤”が俺にまとわりつく。
 一度ついたら拭えないペンキのように、強烈に、鮮烈に。
 あか……アカ……赤、赤。赤!
「…………!」
 はっ、と目を開ける。
 冬だというのに、汗まみれだった。
 身体が熱い。
 動悸が早い。
 半ば習慣として、枕元のシェルフに手を伸ばす。
 俺はそこに置いてあった水の入ったペットボトルでそこに置いてあった錠剤を流し込む。
 嚥下したのは、即効性の精神安定剤だ。父代わりであり精神科医である、銀流(ぎんりゅう)が俺のためだけに作ってくれた特効薬。
 見る夢がペンキなら、これは漂白剤である。身体にまとわりついた“赤”を洗い去ってくれる。
 ──でも。
「足りないな……」
 一人ぼやくと、俺は起き上がり自分の机に向かい、下から二番目の棚を開ける。
 どうして二番目かというと、一番下はそこに物が隠していると分かりやすいからだ。これは本当に他人に見られたくない物なので、二番目を使用している。しかもそこを更に二重にして、上には見られても困らない物を置いている。洙里(しゅり)などに見られると厄介なので、万全の上に万全を期した結果だった。
 そこには、封をした小型の試験管が隙間なく並べられている。
 色は、赤。
 俺はそれの一本の封を切り、口をつけた。
(あぁ……)
 たとえようもなく甘美な味がした。
 舌の上で転がすように、大事に飲む。飲んだことがないので分からないが、ビンテージもののワインなどはこんな味がするのだろう。俺にとって、至高の美酒とはまさにこれのことである。
 飲み干した試験管を再び封をして、戻す。ようやく意識が覚醒してきた。
 時計を見る。時刻は、午前六時。いつもと変わらない朝。
 朝は嫌いだ。
 俺は着替えを持って、シャワーを浴びるため浴室に向かった。
 ──試験管の中身は、血だ。

 いつものように、洙里の部屋をノックする。返答はやはりない。俺は構わず部屋に入った。
 年頃の女子らしく整頓された部屋で、同居人が爆睡していた。布団にくるまって蓑虫みたいに丸まっている。
「洙里。朝だ、起きろ」
「ぃやぁー……、あと五分~……」
 ステレオタイプな寝起きの一言を発したこの蓑虫──もとい、少女は、三津浦(みつうら)洙里。俺が世話になっている銀流の一人娘なのだが、俺はどうしてもコイツのことを好きになれない。
 ──何故なら、名前に『朱』という字が入っているから。
 それでも朝に弱いコイツを叩き起してやるのは、家主の命令には逆らえない居候の悲しい性である。
「もう飯食って学校行く時間だぞ。お前が遅刻すると、俺が銀流に怒られるんだよ」
「う~……。お~き~る~……」
 そう言ってもぞもぞと布団の塊が蠕動する。そして唐突にがばっと布団をはねのけ、一人の少女が姿を現した。
「起きたー。にいさん、褒めて褒めてー」
「あぁ、偉いよ」
 にいさん、などと呼ばれているが、俺と洙里に血の繋がりはない。というか、俺と血が繋がっている人間は世界中どこを探しても存在しないのだ。
「にいさん、着替えるから外出てて。のぞいちゃダメだよ?」
「はいはい……」
 そう言って、俺は洙里の部屋を後にした。
 嫌いな人間の面倒を見てやらなければならない。
 だから朝は嫌いなんだ。

   *
 赫死病(かくしびょう)。
 千年以上前から日本各地で続いている天災にも似た流行病はいつしか、そう呼ばれていた。由来は、その病気の症状。まずこれに感染した者は、体温が著しく低下し、三十度を下回る。それから二十四時間以内に、全身の毛穴から身体中の血液が噴出するのだ。原因は不明。感染力も極めて強く、空気感染でどこまででも広がっていく。どんな薬もワクチンもこれには通用せず、千年もの間、致死率は百%だった。
 ──そう、百%“だった”。
 十年前、赫死病が俺の故郷である汐潮島で猛威を振るった。もとより本州との移動手段は船しかない小さな島はしかし、今では地図にすら載っていない。感染を恐れた本州の人間が、連絡手段を完全に断ったのだ。
 島民は絶望した。次々に人が死に、当時七歳だった俺も例外なく感染し生死の境を彷徨った。
 ──だがどういう訳か、俺一人だけが助かった。誇張でもなんでもなく文字通り、唯一の生き残りである。理由は今でも分からない。ただ史実にある限りで初めての赫死病の生存者がいると知るや否や、外の人間は掌を返したかのように俺の元に殺到した。
 そこから俺を引っ張り出したのは、三津浦銀流という医者だった。匿う、というほど大層な暮らしではないが、俺に安息の日常を取り戻させてくれた。親父の旧友だと自称しているが、まぁ少なくとも嘘ではないだろう。長く世間の目に晒されていた俺は、いつしか処世術として人を疑うことを学習していた。
 そしてもう一つ分かったことがある。
 ──“俺は時折、どうしようもなく血を飲みたくなってしまうのだ”。
 精神科医である銀流は俺を指して血液嗜好症(ヘマトフィリア)と称した。
 以来、俺は毎夜、同じ悪夢にうなされ続けている。

   *
「蓮村(はすむら)君、おはよう」
 教室に入るなり、馴れ馴れしく俺に朝の挨拶をしてくるクラスメイトが一人。
 母性溢れる笑顔を絶やさないこの少女は古泉亜里沙(こいずみありさ)。俺のクラスの委員長である。
 俺にはおよそ友達と呼べる人間がいない。人を疑うことしか知らない俺にとって、そんな概念は余分なものでしかなく、多かれ少なかれ生じる俺の持病を悟られるリスクを冒してまでそんなものを作ろうとは思えなかった。
 だから、この古泉のように俺に話しかけてくるのは他にいない。
「駄目でしょう、蓮村君? 挨拶はちゃんとしないと」
「…………」
 そう促されても俺は沈黙を守った。こうやってズルズルと引きずりこまれていくわけにはいかないのだ。俺は無視して自分の席に向かった。
 だが、古泉は挫けない。あろうことか俺の席にまでついてきて話しかけてくる。
「今日ね、転校生が来るんだって」
 ──転校生? この時期に?
 確かにおかしな話ではあるが、別に俺には関係ない。浮いていようが空気を読もうがぶち壊そうが、俺の勝手だ。
 朝のHRが始まるチャイムが鳴る。俺はそれを見計らって来ているのだから、古泉が話を打ち切るのも理の当然である。
「それじゃあ。また後でね」
 何が『後で』なのかよく分からないが、そう言い残して古泉はやっと自分の席に戻った。程なくして担任教師が入ってきた。
「えー、今日は転入生を紹介する」
 ざわめく教室内。まぁ確かに珍しいイベントではあるだろうが、俺は素知らぬ顔で何とはなしに前を向いていた。
 担任が黒板にチョークを走らせる。転入生の名前だろうが、郡山……冰?
 そして、担任に促されて廊下で待っていたであろう女子が教室に入ってきた。

 ──その瞬間。俺──蓮村漣(れん)は背筋が凍り付くような錯覚を覚えた。

 何故かは分からない。ただ本能が危険信号を訴えている。
 だが動けない。まさに凍り付いてしまったかのようだ。
 入ってきた、背筋が凍り付くような美貌を湛えた転入生──郡山冰は、自己紹介にこう言った。

「汐潮島。この名に覚えのあるやつは放課後わしについてこい」
┗━━プロローグおわり━━━━━