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≪恋愛シミュレーション 一次審査応募フォーマット≫
このファイルに直接記入し保存した後、マイページ>提出>個別シナリオから提出してください。
【概要】
100文字以内。簡潔な表現で記入してください。簡潔に表現できない場合は設定やストーリーの流れに無理があったり複雑過ぎるなど問題を抱えている場合が多いです。見直してみましょう。
┏━━概要開始━━━━━━
都市伝説。
それは人の心を捉える不思議なモノ。
第二中では“こっくりさん”が派生して出来た“零弐さん”という遊びが流行っていた。
それを実行したときに、“零”という幽霊が、現れた。
そんな、夏の日の思い出。
┗━━概要おわり━━━━━
【設定】
┏━━メインキャラ━━━━
[名前]
菅原 零(スガハラ ゼロ)
[性別]
男
[年齢]
享年15歳
[体サイズ・体格]
小さい。女だといわれても男だといわれても信じることが出来るようなサイズ。
[髪型]
黒髪。前髪が長いボブカット。
[顔つき]
幼い中性的な顔立ち。けれど、どことなく心霊的な、暗い印象を与える。
[性格]
あっけらかんとしていて、少し意地の悪い、悪戯好きな子供のように明るい。
[職業]
幽霊
[ユーザーキャラとの関係]
ユーザーキャラに半取り付いている状態。
友達。
[口調・セリフサンプル]
大体自分のことを他人事のように話す。
「失礼だよね。わざわざ呼び出しておいて悲鳴とかさ」
「この世に未練なんてないと思ってたけど、それがあるらしいんだよね」
「つまり、僕が見えるのはあんただけなんだよ」
[その他]
自殺したけれども、成仏することが出来なかった自縛霊。
┣━━ユーザーキャラ━━━━
とくに設定のない項目は空欄で
[名前]
[性別]
女
[年齢]
15歳
[誕生日]
[体格]
背が高く、細い。
[髪型]
[顔つき]
どちらかというと、男に見えるような顔つき。
男よりの中性的。
[性格]
適当。
[職業]
学生
[メインキャラとの関係]
宿り主。
[口調・セリフサンプル]
[その他]
┣━━サブキャラ━━━━
とくに設定のない項目は空欄で。複数いる場合はコピーして追加
[名前]
森脇 櫻(モリワキ サクラ)
[性別]
男
[年齢]
30前後
[誕生日]
[体格]
標準
[髪型]
前髪が長いボブカット
[顔つき]
真面目そうな印象を持たせるような顔つき。目は虚ろで、いつも在らぬところを向いている。
[性格]
真面目で、少し短気。
都市伝説と人の死を極端に嫌う。
[職業]
教師。
[他キャラとの関係]
ユーザーキャラ:先生
菅原零:過去に関わった
[口調・セリフサンプル]
真面目な、けれど大人になりきれて居ないような口調で話す。
「・・・別に、都市伝説を信じるのは勝手だが、人に迷惑だけはかけるな」
「で、お前には幽霊がついていると?そんな現実離れしすぎたこと、信じられるわけ・・・ないだろ」
「あの時俺が、と考えていると、止まらなくなる」
[その他]
トラウマや後悔だらけの人生を送ってきたらしく、それに触れると、元の自分を忘れ、荒れ狂う。
菅原零と、何らかのつながりがあるらしい。
┣━━舞台設定・世界設定━━━━
舞台は創立100年は軽く超えているような、かなり年期の入った私立中学、第二中。
校舎も時の流れによって、廃墟寸前くらいに壊れている。
暗く、冷たい校舎は、どこかオカルト的な雰囲気を感じられ、“学校の七不思議”では留まらず、都市伝説も交え、十三不思議くらいある。
時間枠は今より少し先の、2046年。
便利な道具で溢れかえり、デジタルで進む世界。
その反面、淡々としたそんな世界から逃避するかのように、25年位前にはやった都市伝説がブームとして舞い戻ってきて、事件を巻き起こす。
都市伝説のせいなのか、否かはわからないけれども、それが原因だと思えるような“神隠し”という事件が増え続けている。
けれど、それにも拘らず、少年少女たちは、好奇心から恐ろしい“遊び”を続ける―・・・。
┗━━設定おわり━━━━━
【プロローグ】
1000文字~3000文字程度。キャラ設定や概要を読まなくても容易に理解できる内容で書いてください。プロローグの出来不出来が審査結果に最も反映されます。
┏━━プロローグ開始━━━━━━
じりじりと、強めの太陽がコンクリートを焼く。
左の壁についているデジタルの温度計を見ると、40度を超えていた。
そんなことは、別段トクベツなことでもないから、私はぼんやりとそれを眺めながら、ポーチの中から日焼け止めクリームを出した。
恐ろしいほど紫外線が降り注いでくる地上。
日焼け止めも、強いものを塗っておかないと、肌がすぐに焼け爛れるように荒れてしまう。
苦労のない、便利な道具が溢れかえった世の中のために、環境は犠牲となって、ぼろぼろに壊されているのだろう。
便利な道具の溢れかえる世の中とはいえ、金銭面の苦慮が出来ないのか、学校だけは、冷暖房器具がついていない。
私はじわりと浮かんだ汗で、身体に引っ付いてくるカッターシャツをはがしながら、下敷きを団扇代わりにして、スカートの中を扇ぐ。
頬杖をついて、窓の外を眺める。
高層ビルに包まれるこの場所は、とてもいい環境ではないらしい。
昔は環境が良く、空も濁っていなくて、翠が溢れた、そんな世界だったらしい。
今はもう使うことのない紙に、印刷された写真は、滲んで、色があせているけれど、綺麗だった。
母親の子供の頃の写真を見ると、なんだか羨ましくなる。
なんとなく息がし辛く、汚い。
私は、そんな現代の世界が好きではなかった。
「・・・ねぇねぇ、こっくりさんが私に言ってくださったことが、本当に当たったよ!」
私の後ろの席に群がって話をしている女子の言葉の中から、そんなことが聞き取れた。
こっくりさん。口裂け女。人面犬。
そんな、とても非現実的で、科学ではとても証明されないようなものが、この荒れた昨今、流行っていた。
私は、とても、今の世界からは想像できないような、昔の人の発想に驚き、憧れていた。
だから、最近流行っているこの現象による“神隠し”という事件に、私は心焦がれていた。
ニュースの文字をコピーしたり、実際にこっくりさんをやったりしているような子から話を聞いたり―・・・。
大人は止めろというけれど、とても、やめることは出来ないほど魅力的だった。
今日もまた、真後ろでそんな話をされるものだから、人と話す気力が湧いてきた。
「え、マジで!?」
「すごいでしょー?マジマジ。超マジ」
「さーさー、何があったのか吐きなさい!」
こっくりさんを実行したのは、一見大人しそうに見える春日さんという女子だった。
こっくりさんに対する、マイナスな噂は沢山あるのに、それでもやるなんて、意外と肝が据わっているんだな、と思った。
でも春日さんは、何を聞いたとか、どういったことがあったとか、そういうことは全く口にしなかった。
何となく歯がゆくなってきて、そういえば男関係がどーのこーのという噂を聞いたことを思い出した。
よし、と小さく呟いて、わざとおどけながら、身を乗り出して、顔を近づけてみる。
小さいころはコンプレックスであった男顔も、こういうときには役立つから、もうコンプレックスではない。
でも今は逆効果だったのか、春日さんは真っ赤になって俯いてしまった。
「・・・いえないようなことしたの・・・?」
「・・・ぇ、ち、違うけど・・・、顔、近い・・・」
「嫌?」
「ぃや!そんなこと、ないけど・・・っ」
これは計算だな、と感じて、指を絡めてみる。
見た目は多分男に見えるから、きっと落ちるだろう。
そう思ったときだった。
「はいはい、そこまでー!全く、$(ユーザー)も白昼堂々同性に対して何迫ってんの」
「えー。だって興味あるんだもん、こっくりさん」
私と春日さんの間に出てきて、止めたのは、私の一応親友と呼べるような存在の、ゆーこちゃんだった。
ゆーこちゃんは出来た子で、私の無茶振りにも応じてくれるし、私がやりすぎてしまう前に止めて、フォローしてくれる。そんな、優しい子だった。
頬を膨らませつつも、私は春日さんの頬から指を剥がす。
それを確認した後、ゆーこちゃんは、皆に向かって話しかけた。
「うーん。じゃあさ、知ってる?この学校でだけ出来る、こっくりさんの派生の“零弐さん”っていう奴」
「ちょ、何を今更。知らないほうが少数派だって」
「じゃあ話は早いわ。兄貴が今日さ、零弐さんをするための数そろえのための子探してるって言ってたから。興味あったら付き合ってやってよ」
ゆーこちゃんは言い終わると、片目を瞑って、私に笑いかけてきた。
周りの子は、興味はあるけれど、実際にやるのは怖いのか、少しだけ声を落とす。
けれど、私にとっては、とても素敵な誘いだった。
どきどきと、心臓が鳴る音が大きく聞こえてくる。興奮しているのだ。
「そろそろ席に座れ。ホームルームをはじめるぞ」
冷たく、そして熱く、怒りの篭った声は私の興奮を冷ますような、そんな風に聞こえた。
もちろん相手にとってはそんな気はないのだろう。
けれど、私のほうは何とも興ざめ、のような感情が浮かんできて、思わず叫ぶ。
「げっ。空気読めよー!」
「・・・お前らこそ、もうそういうものに関わるのは止めろ。最近、誘拐事件が多発している。そして、それがそういうものに関わっているという話もある。本当に死んだらどうするつもりだ?」
担任の森脇は、ぴしゃりとそう突き放すように言いながら、珍しく、顔を歪めた。
何となくおかしいな、と違和感を感じてはいたものの、だからといってどうするわけにもいかず、私は口を閉じて、ちゃんと席に着いた。
皆渋々、といったように席に着く。
森脇は教室を見渡して、小さく溜息をつき、バインダーを開く。
バインダーの中から、プリントの束を取り出すと、一番前の席の子に、渡し、後ろへ渡すように促す。
私はさっきのこともあり、気まずさはあったけれど、一応笑いながらプリントを春日さんに渡した。
その後、小さな舌打ちが聞こえてきた。あーあ、また敵を増やしてしまった。
そんなことを思いながら、私は手元にあるプリントに目を通す。
不審者に注意、だとか、帰宅時間がどうのこうの。そういったものが一々面倒くさくかいてあった。
「さっきも言ったが、都市伝説というものは危ない。非科学的であって、俺も信じてはいないが、何かあったら困るからな。そして校内での“零弐さん”など、許さない」
森脇は凄んでそういったものの、クラスの違うゆーこちゃんのお兄さんや、聞き分けの悪い生徒の代表である私は、裏庭で、零弐さんを始める用意をしていた。
零弐さんの方法はいたって単純である。大体の内容は、こっくりさんと変わらなかった。
紙に あ から ん までの文字と、はい、いいえ、というものを書く。そして、その紙の上で1円玉を使い、零弐さんを呼び出すのだ。
でも、こっくりさんとは違い、参加人数が9人と決められていた。
今日集まったのは、ゆーこちゃんのお兄さんの友達6人と、私とゆーこちゃんと春日さんだ。
春日さんは化けの皮をはぎ、私にべとべととくっついてくる。ゆーこちゃん曰く、私に惚れてしまったようだ。とんだ誤算だ。
「うわー。マジでやんの?オレ、緊張してきた」
「別に帰ってもいいぞ?怖いなら」
「別に怖いなんかいってねーだろ」
「じゃ、はじめっか」
そうゆーこちゃんのお兄さんは言うと、皆でそろって一円玉に指を乗せた。
人数が多いせいか、しっかりした体つきの人が多いせいか、とても窮屈だった。
けれど、私にとってはそんな窮屈ささえ愛おしかった。
「零弐さん、零弐さん。いらっしゃいましたら、はいという文字へお進みください」
わくわくしながら、私はそう唱えた。
けれど、一円玉はぴたりと止まっていて、ほんの少しすら動かない。
「零弐さん、零弐さん、よろしければ、ここへ来てください」
その唱える声と、ざわりと木々を弄る風の音だけしか、裏庭にはなかった。
強い風が吹いているのにも拘らず、一円玉は全く動かない。
誰かが、動かないように、一円玉を強く押し付けているのだろうか。
そう思ったときだった。
9本の指の隙間に何かが刺さってきて、ふわり、と一円玉が浮かび上がる。
「きゃぁっ!」
叫んだのは誰なのだろうか。
そんなことはわからないけれど、もう、一円玉を持つ人間はいなかった。
けれど、強い風に飛ばされることなく、一円玉は宙に浮かんでいる。
ざぁ、と、砂埃を立てながら、風が私と一円玉の間を通り抜ける。
砂が目に入ってくるのが嫌で、私は思わず目を瞑る。
「・・・失礼だよね。わざわざ呼び出しておいて悲鳴とかさ」
暗闇の中、誰もいないはずの前方から、声変わりのまだしていない、少年の声が聞こえてきた。
風が収まってから、私は目を開ける。
そこには、黒い学生服を着た、女とも男とも取れないような、中性的な顔立ちをした少年が立っていた。
私は思わず目を見張った。
そんな私を、皆がおかしいかのように見てくる。
・・・どうやら、私以外の人には、目の前の少年は見えないようだった。
「・・・え?」
私の姿は、ただぼんやりと虚空を見つめていて、まるで心を失ったような、そんな風に映っていたのだろう。
皆が私から後ずさり、走って逃げてゆく。
そんな皆を一瞬だけ振り向いたけれど、私は、目の前に立っている少年から眼を放すことが出来なかった。
「あらら。無視の果てに逃げるとか、とてつもなく酷いよねぇ。ま、見えてないから仕方がないんだろうけど・・・さ、$(ユーザー)、君には見えてるはずだよね」
少年は私に向き合って、にっこりと笑った。
ぞっとするほど冷たい声と目線に、私は背筋が凍ってゆくのを感じた。
「もしかしたら、僕にもわかるかもよ。その気持ち。駄目だ駄目だといわれるものにかぎって、近づきたくなるみたいだしね」
「・・・誰・・・?」
「ああ、僕は零っていうらしいよ。菅原零。聞いたことないならそれでいいっぽいけど」
少年は自分のことなのに、まるで全く関係のない人の話をするような口調で言うと、私に近づいてくる。
冷や汗が、じっとりと溢れて、カッターシャツを身体に引っ付けるような、そんな気持ち悪い感覚が
「ああ、そっか。そういえばまだ自己紹介してなかったね。僕が零弐さん。ねぇ、どうする?」
耳元で、冷たい息と共に吐き出される言葉に、私は―・・・。
┗━━プロローグおわり━━━━━