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■ストーリータイトル■
密書ですよ!
■ストーリー概要■
時は動乱渦巻く戦国時代。とある国の忍びの里では、君主より密命が下されていた。
『悪徳商人が我が民を苦しめている。悪事の証拠を見つけ出し、我に報告せよ。さすればしかるべき処置を取ることが出来る』
忍里頭領はまず、配下のくのいちに潜入任務を行わせることとした。情報収集の常道であった。が、しかし。里のくのいちは
妊娠で産休中だったり、ハネムーン中だったり、よる年波に勝てずボケていたり……まともなものは一人としていなかった。
そんな中、一人の少女が立ち上がった。今年で10歳になる自称天才くのいちの卵、その名も“くの”である。
漆黒の髪が美しい、元気なくの。好きなものは金平糖。家族はちゅーまると、くりすと、けんたと、うりりである!
それぞれ忍鼠に忍鷹に忍犬に忍猪である! ちなみにくのの夢は十二支コンプリートだったりする。先は長そうだ。
そんなくのは情報収集のために商人屋敷へと、身分を偽って潜入を開始するのだった。
―――― 頑張りますですよ? 任せてください! ――――
■プロローグ■
伊賀でも甲賀でもない……どこかにあるらしい無名の忍者の里。ある日、その忍里にお殿様からの依頼が舞い込んだ。
『我が国を乗っ取る勢いの悪徳商人がいる。早急に彼の商人の悪事の証拠を探し出てほしい。証拠があれば、家を取り潰すことが出来る。
そして家財を没収すれば、国の財政も臨時収入で潤い、搾取されていた民にも還元できる。つまり、皆が幸せになるというわけだ』
そんな依頼に、頭領の$(ユーザー名)は額を押さえた。まずはその商人屋敷に里の者を女中として送り込むのが正道だろう。
そう。相手の警戒心を解くためにも、任務につくのはくのいちがいいのだ……が、しかし! 往ける人材がいないのである。
里でも美人で有名なくのいちの、お伊勢とおみつ。彼女たちは産休を取っている。あと半年は忍びとしての活動が出来ない。
ついでに若手で一番の菜奈乃は、同年代の矢七とイイ仲になったとかで、最近色々とボケている。まったく、最近の若い者は!
ちなみに里の知恵袋だったはずの八重婆も、少しボケはじめている。年寄りも当てにならない。あぁ、ダメだ。選手層が薄すぎる。
かと言って、日々の鍛錬でガッチガチのムッキムキな男どもを送り込んでは、商人は尻尾を巻いてしまい、もう出しはしないだろう。
どうしよう? そう黄昏ていた、まさにその時。頭領の耳に元気な声が聞こえてきた。
『この私にお任せくださいませなのだ! 全力でやって見せますのですよ! ふふんっ!』
頭領の$(ユーザー名)後ろに立っていたのは、里で最年少の“くの”だった。
今年で10歳になる女の子だった。お任せと言われても……何かもう、不安でいっぱいだ。
しかし、何だかんだで、その数日後。
結局くのは風呂敷袋を背負って、意気揚々と商人屋敷に向かって旅立ったのだった。