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コミュキャラ版で書いてみたかったシナリオのプロットです。

【概要】

┏━━概要開始━━━━━━

桜井陸人(17)は、ユーザーと小学生の頃からの腐れ縁。
陸人はユーザーに猛烈な片思いをしているが、まるで素直になれず、自分の気持ちと必ず間逆のことを言ってしまう体質。ほとんど病気。
それが完全な愛情の裏返しだということは、周囲の人間は全員知っている。
周囲の協力もあり、ユーザーの方から嫌々歩み寄ることになるが……。逆デレ・うざカワ男の子。

┗━━概要おわり━━━━━

【設定】

┏━━メインキャラ━━━━
[名前]

桜井陸人 (さくらい・りくと)

[性別]



[年齢]

17才 (高校二年生)

[体サイズ・体格]

172センチ 55キロ

[髪型]

今時の感じ。おしゃれすぎない。

[顔つき]

生意気ざかり

[性格]

ふだんは陽気で明るいタイプだが、ユーザーの前では鬼の形相。

[職業]

高校生(共学)

[ユーザーキャラとの関係]

腐れ縁 (高校は陸が追いかけてきた)

[口調・セリフサンプル]

台詞 「てめーみたいなドブスと目合わしたら老眼早まるわ! こっち見んなボケ! うおー謎の吐き気がするー!」
 ↓
翻訳 「お前が俺のこと見てるなんて、夢みたいで視界がぼやける。もう、あんまり見るなよ。心臓うるさいから」

[その他]

陸の台詞は、友達が後からだいたい翻訳してくれます。


┣━━ユーザーキャラ━━━━
とくに設定のない項目は空欄で
[名前]

野々村はるか

[性別]



[年齢]

16歳

[誕生日]

本文中に17歳になる

[体格]

中肉中背

[髪型]

セミロング

[顔つき]

かわいい感じ

[性格]

基本的にやさしい子。
自分の気持ちはわりとはっきり言える。
陸人をうざいという気持ちは多々あるけれど、アホすぎてちょっとかわいそう(哀れ)な気もしている。

[職業]

高校生

[メインキャラとの関係]

腐れ縁

[口調・セリフサンプル]

たまに辛抱たまらなくなってユーザーが言い返すと、陸人はショックを受けて影で泣く。

[その他]


┣━━サブキャラ━━━━

とくに設定のない項目は空欄で。複数いる場合はコピーして追加

[名前]

相沢亮 (あいざわ・りょう)

[性別]



[年齢]

17

[誕生日]

[体格]

[髪型]

[顔つき]

[性格]

飄々・淡々としている。

[職業]

高校生 クラスメイト

[他キャラとの関係]

ユーザーとも幼なじみで、陸人のお守り役。翻訳もしてくれる。

[口調・セリフサンプル]

「まあ……がんばって」「あんなヤツが告白なんて、できるわけない。でも、一生好かれ続けるとは思う」

[その他]


┣━━サブキャラ━━━━
とくに設定のない項目は空欄で。複数いる場合はコピーして追加

[名前]

倉木ゆめ

[性別]



[年齢]

17

[誕生日]

[体格]

[髪型]

ロング

[顔つき]

かわいい感じ

[性格]

世話焼き ミーハー 屈託がない

[職業]

高校生 クラスメイト

[他キャラとの関係]

ユーザーと幼なじみ。陸人の言葉を翻訳もしてくれる。

[口調・セリフサンプル]

「こんなにも好かれるなんて、女として本望だよね。超めんどくさいけど」

[その他]

┣━━舞台設定・世界設定━━━━


現代の日本。一般的な高校生の日常。


┗━━設定おわり━━━━━


【プロローグ】
1000文字~3000文字程度。キャラ設定や概要を読まなくても容易に理解できる内容で書いてください。プロローグの出来不出来が審査結果に最も反映されます。

┏━━プロローグ開始━━━━━━


「ハア!? またお前の隣かよ!? 信じらんねーっ! せんせーーー! 俺、この席酔いそうなんで窓際にしてくださーーい!」

つい先ほど行われたくじ引きで、わたしの隣の席に決まった桜井陸人の一言。

慣れていることとはいえ、予想通りの反応に思わずイラっとしてしまい、こめかみに青筋がたちそうだった。

「桜井くん。教室は動かないので酔いませんよ、大丈夫」

担任はにこにこ顔で答えた。この返答も、いつものこと。

陸人は納得いかないかのように目を細め、眉をしかめると、わたしの机の足を隣からガン!と勢いよく蹴った。

「んだよ! さいっあく! てめー、授業中に俺から答え教えてもらえるなんて思うなよ!」

「思うわけないよ……」

(あんた、たまげたバカなのに)とは言わない。言ったらまた、とんでもなく面倒くさいことになる。

(ああ……。また、この生活が始まるのか……。)

ごっそり肩を落としていると、背中をつんつんと指でつつかれる感触がした。

急いで振り返ると、幼なじみでクラスメイトの倉木ゆめが、にっこりとほほ笑んでくれていた。

そのやわらかな笑顔に、ささくれていた気持ちが少しほどける。ゆめは、わたしの耳元に口を近づけて言った。

「陸人さ、はるかの隣の席のくじ、1000円で買ってたよ」

「…………そう」

今回は、わりと安価で交換してもらえたみたいだ。

1学期の席替えでは、柄の悪いクラスメイトに足元を見られて、5千円分の図書カードとくじを交換していた。

そういった陸人の裏工作は、クラスメイト全員が知っている。

けれども、どうしたことか、陸はわたしには絶対にバレていないと信じている。

だからこそ、長年に渡り、こんな風に憎まれ口を叩き通してきたわけで……。

そう。この「素直に好意を示せない」関係性は、陸人とわたしが小学生の頃からずっと続いてきた。

思春期の男子が、気になる女子に意地悪をして気をひくということはよくある話だ。

でも、それが5年も10年も続くということは、あまりない。

誰しも成長の過程で、「女の子はか弱く守ってやらなくてはいけない存在だ」と学習したり、段階的に発情的な成長もとげるはずなのに……。

「オラ! そこ、なにこそこそ話してんだよ! せんせー、こいつら席替え早々カンニングの打ち合わせしてますー!今すぐ退学にして!」

陸人の場合、こいつがわたしを好きなのは明らかなんだけど、小学生の頃よりも愛情の逆表現がエスカレートしている……。

「ちょっと、りっくん~。わたしたち、そんなことしてないよ?」

ゆめが、穏やかな様子で陸人に話しかけた。陸人も、ゆめに対してはふつうに話ができる。

「そりゃ、ゆめちゃんがするわけないけど。そこのバカ女はゆめちゃんを脅して、後ろから答案送らせてるだろ」

(こ、こいつ……?!)

陸人に言い返してやりたいことは山ほどあるけど、わたしが本気で怒ると、陸人は自分のしたことは棚の上にほり投げて、『怒られた! 大ショック!』という顔で毎度教室を飛び出し、階段の踊り場で一人、ぐすんぐすん泣いてしまうらしい。

わたしにとって陸人は、ほんとうにウザい以外の何物でもない存在。

だけども、なぜか、どうしても、この縁が切れない。

たぶん、今はまだ、陸がわたしを追いかける勢いの方が運命の流れに勝るのだろう。

その証拠に、陸と同じクラスになるたび、同じクラブ、同じ班、同じ委員会、隣の席……から逃れたことがない。

そのたびに、「ハア、またてめーかよ!」と、同じやりとりをくりかえしている。

よくも飽きないものだな、と今では感心してしまうほどだった……。


* * *


「もう、いちいちつっこむ気力もないよ……。裏工作よりかマジ告白でもしてくれた方が、よっぽど気楽なのに……」

休み時間、愚痴まじりにつぶやいたわたしの一言に、ゆめが閃いたように言った。

「それだよ、はるちゃんっ!」

「え? なにが……?」

「りっくんに、さっさと告白させようよ!」

「で、でも……。あいつ、すてきな片思い歴10年だよ? 今更、もうムリだよ……」

「そんなことないようー。全く脈がないと思うから、男子は好きでも告白できないんだよ。ちょっとでも脈がある!と思えたら、りっくんだって勇気出すかもしれないじゃん」

「そんな……。脈なんてあるの?」

「それは、はるちゃん次第だよ。とりあえず、告白させたらこっぴどく振ることもできるじゃん。それとも、てっとり早くはるちゃんから告白して反応見るとか……。でも、そんなことになったら、りっくん卒倒しそうだね」

「怖いよ、そんな人に告白するの……」

「ま、いろいろ方法はあると思うけどね。いつまでもりっくんから、こんなしょうもない感じで付きまとわれてたら、はるちゃんはこの先もずっと彼氏できないままだよ?」

「そ、それは、確かに……」

陸人がなんだかんだとわたしに構うので、高校生になってから他の男子とまともに話したこともなかった。

(どこまでも忌々しい奴……!)

その時、友達同士でふざけていた陸人とふいに目が合った。

陸は威嚇する犬のように鼻筋へシワを寄せ、わたしに向かって「ファック!」と中指を上げる。

超下品だ。でも、そんな度胸どこにもないくせに……。

(早く告白させる、か……。)

ゆめの言葉を反すうしてみた。

陸人との関係を進めるには、わたしの方から歩み寄っていくしか、もう方法はないのかもしれない。

(そう。いつまでも、このままでいられるはずないんだよね……。)

ゆめも協力してくれるというので、まずは手始めとして、授業中に陸に手紙を回してみた。


=============

桜井へ

ねえ。
今日のお昼、いっしょに食べない?あんた学食でしょ。
あたしも今日、食堂にランチ行くから。返事ちょうだい。

==============


手紙を開く陸人の手はすでに震えているようだったけど、内容を読み進めるうちに、顔がどんどんゆでダコのような色になっていた。

(人間って、ほんとうにあんなにも赤くなれるんだ!)

陸の横顔を見つめ、わたしはつい感心してしまった。

次の瞬間、視線を感じたのか陸人が恐ろしい目でわたしをにらみ、数学のノートをビリビリと引き裂いて、何か文字を書き殴っている。

ゴミのようにぐちゃぐちゃに丸められたそれが近距離で頭にぶつけられ、わたしは怒りでキレそうになったけれどすんでで耐えた。

丸まった紙をもぞもぞと開き、そこにあった文字を追う。

『てめーの顔みながら飯なんか食ったら、食あたりおこすに決まってんだろ!俺を殺す気だな、このノロウイルスが!』

(……人として終わってるよね、こいつ)

なんで、こんなヤツから告白されなきゃいけないんだろう……。

気が遠くなりそうなところへ、後ろから手紙をのぞきこんだゆめが、手紙の内容を細かく翻訳してくれた。

「えーっと、なになに? 

『はるかと向かい合ったら、胸がいっぱいになって何も食えない。マジ勘弁して』

りっくんってば、たかが学食のランチで初デートの心境なんだね。よっぽど動揺してるよ。ほら、文字がありえないくらい震えてるもん」

わたしと陸人の関係は、これからどうなって行くんだろう……。わたしは、どうしていきたいんだろう?

こんなにも面倒くさくてウザい男の子を、わたしは本気で好きになることがあるのかな。

それとも、きれいさっぱり、この恋を終わらせてもらうべきなのかな……。

さっきから、机につっぷしてこちらに顔を向けようとしない陸人。

でも、その広い背中がわたしを好きだと叫んでいる。

その声にならない声を受け取ることも、はねつけることもできない今のわたしは、大きなため息をつくしかなかった。


(約3000W)


┗━━プロローグおわり━━━━━