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赤ずきんをモチーフにしてますが、内容は赤ずきんにはほど遠い感じです。
≪恋愛シミュレーション 一次審査応募フォーマット≫
【概要】
100文字以内。簡潔な表現で記入してください。簡潔に表現できない場合は設定やストーリーの流れに無理があったり複雑過ぎるなど問題を抱えている場合が多いです。見直してみましょう。
┏━━概要開始━━━━━━
お婆さまの家に行く途中、森で迷子になったあなたは狼のコスプレ?をしたブラックに出会います。
森から立ち去るように言う彼に、強引についていき、そこであなたは精霊と番人の秘密に関わることになる。
┗━━概要おわり━━━━━
【設定】
┏━━メインキャラ━━━━
[名前]ブラック
[性別]男
[年齢]二十代半ば
[体サイズ・体格]
[髪型]
[顔つき]狼耳がついている。
[性格]冷静、厳格、情に厚い
[職業]森の番人
[ユーザーキャラとの関係]森で出会った
[口調・セリフサンプル]
「森から去れ」
「お前に、死んで欲しくはない」
「俺はずっと貴女といます。貴女を守ります。それが約束ですから」
[その他]
┣━━ユーザーキャラ━━━━
とくに設定のない項目は空欄で
[名前]サラ
[性別]女
[年齢]17
[誕生日]
[体格]
[髪型]
[顔つき]
[性格]怖いもの知らず、暴走気味
[職業]
[メインキャラとの関係]森で出会った
[口調・セリフサンプル]
「その耳、本物だったの?」
「あたしは、ちっとも怖くなんかないんだから」
「そんなの、おかしいよ!」
[その他]
┣━━サブキャラ━━━━
とくに設定のない項目は空欄で。複数いる場合はコピーして追加
[名前]シアン
[性別]女
[年齢]
[誕生日]
[体格]
[髪型]
[顔つき]
[性格]
[職業]泉の精霊
[他キャラとの関係]ブラックが守る精霊
[口調・セリフサンプル]
「人間の娘さん。あなたに、お願いがあります」
「もう、いいのです。貴方は自由になってください」
「私の番人を……よろしくおねがいします」
[その他]
┣━━舞台設定・世界設定━━━━
童話的ファンタジー
森の獣:森に住むといわれる人食いの化け物
森の番人:精霊を守り、森の秩序を正す森の獣
泉の精霊:森に命を与える精霊
┗━━設定おわり━━━━━
【プロローグ】
1000文字~3000文字程度。キャラ設定や概要を読まなくても容易に理解できる内容で書いてください。プロローグの出来不出来が審査結果に最も反映されます。
┏━━プロローグ開始━━━━━━
「ここ、どこ?」
あたしは周りを見渡す。
見えるのは木、木、木、木。
まぁ、当たり前だ。あたしがいるのは森の中なのだから。
太陽が沈んでそれほど時間は経っていないようだが、周囲は薄暗い。
「えっと……こっちから来たんだっけ?」
適当に指差してみるが、どの方向を見渡しても同じ様な景色にしか見えない。
もしかしなくっても、迷子?
「たぶんこっちよね」
独り言を呟きつつ、あたしは地面に置いておいた鞄を手に取り歩き出した。
***
あたしのお婆さまは森一つ越えた先の丘に住んでいる。
わざわざ離れて住む理由はわからないが、いわゆる、嫁姑問題とかそんなんだろう。
その離れて住むお婆さまが、風邪をこじらせたということで、あたしがお見舞いに行くことになった。
実際には、一人暮らしで寂しいから、孫を呼び寄せる口実だと推測する。まぁ、それもいつものこと。
お婆さまの家にいけば、美味しいものが食べられるから、あたし的には歓迎だ。
「森は危険だから、ちゃんと街道を通っていくのよ」
「はーい」
あたしは元気良く返事をして、家を出た。
しかしだ。お婆さまの家は、ちょうど森を挟んだ向かい側にある。
街道を通っていくと遠回りになってしまう。
森には、とっても恐ろしい「森の獣」がいて、迷い込んだものを食べてしまうといわれている。
もっとも、あまり信憑性のない話だ。
だって、何度かこっそり森に入ったことがあったけど、今までそんな恐ろしい獣に出会ったことなんてない。
あたしは迷わず、森に足を踏み入れた。
暫く歩いたところで、あたしは猛烈な眠気に襲われた。
昨夜、遅くまでゲームをしていたせいだ。
仕方ないことだった。セーブポイントが見つからなかったのだ。
眠気による頭痛で脳が揺すられる。
「ちょっとだけなら」
ちょっと休まないととてもじゃないが、お婆さまの家でご馳走を食べる余力がなくなってしまう。
あたしは日当たりの良い草陰に身体を横たえる。そして、すっかり寝入ってしまった。
***
目が覚めたとき、辺りは薄暗く、あたしは進むべき方向を見失っていた。
こっちだ、と決めて歩き始めたものの、一向に人の気配がなく。
あたしは焦りを感じ始めていた。
この森がどれほど広いのかわからない。逆に奥に向かって歩いているという可能性さえある。
「やばいかも」
日が落ちて、急に気温が下がってきたのか肌寒い。
このまま、森の中で迷い死ぬなんて冗談じゃない。これだったら、街道を通っていけばよかった。
後悔後先立たずとは良く言ったものだ。
ぐーぐーぐー
間抜けな音が響く。何を隠そう、あたしの腹の音だ。
お婆さまのお家でご飯をごちそうになろうと思っていたから、食べ物なんて持ってきていない。
あたしは、その場にしゃがみ込む。
寒いし、おなかすいたし、どっちに行けばいいかわからないし。
日は暮れ辺りはもう真っ暗だ。
本当にもう最悪だ。
「ここで何をしている」
「えっ?」
あたしは顔を上げた。
目を凝らさなければわからない暗闇の中、あたしは傍に人の気配を感じた。
「誰かいるの?」
「ここで何をしている、と聞いている」
怒ったような声が響く。なによ、一方的に!
「何って……見てわからないの? 寒いし、お腹がすいてるし、ここがどこだかわからないし」
「……迷い人か」
あたしは、声の主を探そうと視線を動かす。
そのとき、すぐ傍で灯りがともった。
蝋燭の火が、あたしと声の主を照らした。
灯りがあるなら、もっと早くつけてくれればいいのに。
灯りを手にしていたのは、年のころ二十半ばくらいの男性。
普通の人は森に立ち入らないから、狩人だとあたしは勝手に思っていた。
だが、違ったようだ。
なぜなら、その人物には……。
「それ、本物?」
あたしは思わず指差した。
それ――男性の頭、髪の間から二つの獣耳が覗いていたのだ。
さらには、ズボンの後ろには大きな黒いふさふさの尻尾。これは明らかに――。
「あなた、森の獣?」
まさか……この森に住むという、人を喰らう恐ろしい獣?
「――な、わけないわよね」
お世辞にも獣には見えない。
獣というのはもっと毛がふさふさしていて、四足の生き物に違いない。
どこからどうみても、この犬耳男は人間だ。
それにしても、森の中でこんなコスプレしてるなんて……いや、これは人目のあるところじゃできないコスプレだ。
だから、森の中でやってるのだろうか。
「それにしても、その犬耳と尻尾似合うわね」
「犬じゃない……狼だ」
固い声音で反論される。
折角、人が褒めているのに。犬も狼も大して変わらないと思うのだけど。
「警告する。今すぐ森を出ろ」
「はい?」
警告って何が?
「今すぐ森を立ち去れ。ここは人間が来る場所ではない」
「ちょっと……」
言うだけ言うと、その犬耳――改め、狼耳の男はあたしに背を向け歩き出す。
こんなところで置いていかれるなんて冗談じゃない。
こっちは腹ペコで寒くって疲れているのだ。
「待ちなさいよ」
あたしは慌てて、彼のあとを追ったのだった。
そして、あたしは……森の精霊とその番人の悲しくも愛しい物語に巻き込まれることになる。
そりゃもう、こっちの事情にお構いなしに。
┗━━プロローグおわり━━━━━